歯科レントゲンの発展について

歯科レントゲン機器の色々

レントゲン博士によって、物質を通過する放射線X線」が発見されてすでに118年。以来医学は大きな進化をとげました。体内にあって直接見えない病巣の把握は、問診・視診・触診や医師の知識、経験をもとにした推理によって行うしか方法がありませんでした。しかし、X線の発見によって、体内のどこでなにが起こっているかを写し出して、具体的に把握できるようになったのです。

歯科の分野へもいちはやく活用されました。

発見から数ヶ月後には医療への応用が試みられたといいますから、いかに必要性が高かったか想像できます。歯科の分野でも発見から数年で実用化されました。以来治療計画の立案、治療後の経過観察など、あらゆる場面で用いられています。
歯科の病気はロの中を覗くだけで発見できるには、ほんの一握りです。痛みが出ないまま進行する病気がめずらしくないのです。そのため、見えないところまでしっかり診ることが、歯科の治療でも大切なのです。

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歯科のX線で病気になる心配は?

心配しなくても良い範囲です。

歯科医院でX線検査を受けるとき、被ばくが気になる方もおられるでしょう。そこで歯科のX線検査による被ばくのリスクについてお話ししましょう。現在線量の数値によって人体への影響があることが、さまぎまな研究者から、さまざまなデータとして開示されています。したがって、どれを信じるかは一人ひとりの判断にまかせるしかありません。
一言でいってしまえば「自然放射線量と比較したり、日常生活のレベルで考えて、歯科の放射線量は心配しなくてもよい範囲の線量です。ただしリスクがゼロではありません」。
ここにポータブル式X線装置の撮影、CT撮影の標準的な実行線量を示します。また、その線量が、一年間に私たちが受ける自然放射線の何日分にあたるか、X線検査が「日常的行為のリスクレベル」と比較するとどのよう評価されているかご覧下さい。
いかがでしょう、少しは安心していただけたでしょうか。

 

 

X線で何が見えるの?

1)デンタルX線の場合

フィルムをロの中に入れて撮影するので「ロ内法」とも呼ばれる代表的なX線です。
小さな歯の中に隠れたむし歯、細くて複雑に分岐した根管、歯槽骨の減り具合や骨密度のようす、歯ぐきの奥にたまった歯石まで映し出します。